2007年度今和次郎賞(日本生活学会)受賞!
★京タケノコをキーワードに京料理の技と美意識、産地仲買の伝統と生産農家にかかわる職人文化・技術、そして家や地域を守るための信仰を中心とした伝統的システムについて、綿密な調査のもとに考察し、伝統的な民俗民具の重要性を提唱する。
★千二百年の都の雅をささえた本質を具体的に詳述する!
わたしは、京都府立山城郷土資料館に勤めていた。資料館は京都市以南の南山城が主なフィールドだった。南山城は奈良と京都という二つの都のあいだにあり、奈良時代は平城京、平安時代からは平安京と接し、江戸時代には河川により商都大坂とも結ばれていた。
南山城は、常に日本の政治文化経済の中心地と直接交流できた特別な場所だった。なかでも千年ものあいだ、都があった京都とのかかわりは深かった。京都は大陸や日本各地の文化が集まり、それを融合して洗練した京文化を生みだした。朝廷や貴族、僧侶や町衆が生みだした京文化は、まさに日本の上層文化そのものといえる。(あとがき)
★京タケノコをキーワードに京料理の技と美意識、産地仲買の伝統と生産農家にかかわる職人文化・技術、そして家や地域を守るための信仰を中心とした伝統的システムについて、綿密な調査のもとに考察し、伝統的な民俗民具の重要性を提唱する。
★千二百年の都の雅をささえた本質を具体的に詳述する!
わたしは、京都府立山城郷土資料館に勤めていた。資料館は京都市以南の南山城が主なフィールドだった。南山城は奈良と京都という二つの都のあいだにあり、奈良時代は平城京、平安時代からは平安京と接し、江戸時代には河川により商都大坂とも結ばれていた。
南山城は、常に日本の政治文化経済の中心地と直接交流できた特別な場所だった。なかでも千年ものあいだ、都があった京都とのかかわりは深かった。京都は大陸や日本各地の文化が集まり、それを融合して洗練した京文化を生みだした。朝廷や貴族、僧侶や町衆が生みだした京文化は、まさに日本の上層文化そのものといえる。(あとがき)
【主要目次】
はじめに
Ⅰ 京タケノコと職人文化
一 京タケノコと食文化
1 京タケノコとの出合い
2 京タケノコがうまい理由
3 美食家が語る京タケノコ
二 京タケノコの流通
1 錦市場と京タケノコ
2 塚原タケノコの産地仲買
3 出荷籠と竹細工師
三 タケノコ農家と鍛冶文化
1 京都式軟化栽培
2 ホリがとりもつ情報
3 鍛冶屋の技
4 ホリが教えること
Ⅱ 京の食文化の背景
一 川のめぐみと食文化
1 走ってアユを京まで運ぶ
2 大堰川の川漁と食文化
二 春をよぶ古老柿
三 地産地消の伝統食
1 ふだんの食事
2 行事と食事
3 四季のホウセキ
4 山と川の幸
5 伝承の味
Ⅲ 南山城の職人文化
一 消える職人の文化
1 職人文化が文化財
2 京都の諸職調査を読む
二 南山城の樫木屋と鍛冶屋
1 南山城山城の樫木屋
2 南山城の鍛冶屋
三 村と京の瓦師
1 村の瓦づくり
2 京の瓦づくり
Ⅳ 畿内民具の読みかた
一 明治農具絵図を読む
1 村と絵図の特色
2 伝統的な農具と技術
3 砂地の農具
4 地域をうつす農具
二 宇治茶の技を読む
1 宇治の玉露
2 玉露の製茶具と技
三 笠置山地の煎茶の技を読む
1 湯船・切山・田山の茶業
2 煎茶の製茶技術
四 畿内の和沓を読む
1 和沓の系譜と広がり
2 田山からみた和沓
Ⅴ畿内の山の生活技術
一 山の資源の利用と流通
1 豊かな山のめぐみ 2 南山城の山村調査
3 山村の資源利用の比較
二 コビキの山仕度
1 コビキの暮らし
2 コビキ道具と技術
3 湯船のサキヤマとカチンボ
三 都市近郊の山仕事
1 切山の柴
2 天王の割木と枝木
3 天若のセンバ
4 天若の植林の技術
四 狩猟の民俗技術
1 人と猪の生態学
2 猪の集団猟
3 単独の猪猟
4 猪の罠猟
5 猪除け対策
6 猪の資源利用の民俗
7 田山の狩猟
五 村と都市をつなぐ木津川の舟運
1 木津川の舟運
2 木津川を下る金毘羅樽
Ⅵ 家と地域の信仰造形
一 住まい秩序
1 地域の信仰造形
2 住まいの信仰造形
3 屋根裏の信仰造形
二 村の境界と信仰造形
1 畿内のカンジョウナワ
2 「カンジョウ」の意味
3 カンジョウナワの複合性
三 境界呪物としてのカンジョウナワ
1 『日本常民生活絵引』
2 カンジョウナワ
四 カンジョウナワの民俗誌
Ⅶ 記憶を伝える装置
一 小さな博物館を読む
1 南山城の民具施設
2 京都府の民具施設
二 南山城の暮らしのリズム
三 現代に生きる年中行事
1 山城町の正月と盆行事
2 山城町の農耕儀礼と暮らし
3 鹿背山の砂まきと虫送り
4 切山のサビラキ
四 南山城の人生儀礼
1 現代の峰入り修行
2 人生儀礼と石
五 石が伝える記憶
1 石の信仰造形
2 石と暮らし
あとがき
初出資料一覧
【著者プロフィール】
印南 敏秀(いんなみ としひで)
1952年 愛媛県新居浜市に生まれる
武蔵野美術大学卒業後、日本観光文化研究所所員、京都府立山城郷土資料館技師
愛知大学助教授を経て、愛知大学教授、日本民具学会・日本生活学会理事
〔主要著書〕
『石造物』『石風呂民俗誌―もう一つの入浴文化の系譜』『島の生活誌』『共同浴の世界』『雲南の生活と技術』(共著)『四川の伝統文化と生活技術』(共著)『三河湾の環境とくらし』(編著)
はじめに
Ⅰ 京タケノコと職人文化
一 京タケノコと食文化
1 京タケノコとの出合い
2 京タケノコがうまい理由
3 美食家が語る京タケノコ
二 京タケノコの流通
1 錦市場と京タケノコ
2 塚原タケノコの産地仲買
3 出荷籠と竹細工師
三 タケノコ農家と鍛冶文化
1 京都式軟化栽培
2 ホリがとりもつ情報
3 鍛冶屋の技
4 ホリが教えること
Ⅱ 京の食文化の背景
一 川のめぐみと食文化
1 走ってアユを京まで運ぶ
2 大堰川の川漁と食文化
二 春をよぶ古老柿
三 地産地消の伝統食
1 ふだんの食事
2 行事と食事
3 四季のホウセキ
4 山と川の幸
5 伝承の味
Ⅲ 南山城の職人文化
一 消える職人の文化
1 職人文化が文化財
2 京都の諸職調査を読む
二 南山城の樫木屋と鍛冶屋
1 南山城山城の樫木屋
2 南山城の鍛冶屋
三 村と京の瓦師
1 村の瓦づくり
2 京の瓦づくり
Ⅳ 畿内民具の読みかた
一 明治農具絵図を読む
1 村と絵図の特色
2 伝統的な農具と技術
3 砂地の農具
4 地域をうつす農具
二 宇治茶の技を読む
1 宇治の玉露
2 玉露の製茶具と技
三 笠置山地の煎茶の技を読む
1 湯船・切山・田山の茶業
2 煎茶の製茶技術
四 畿内の和沓を読む
1 和沓の系譜と広がり
2 田山からみた和沓
Ⅴ畿内の山の生活技術
一 山の資源の利用と流通
1 豊かな山のめぐみ 2 南山城の山村調査
3 山村の資源利用の比較
二 コビキの山仕度
1 コビキの暮らし
2 コビキ道具と技術
3 湯船のサキヤマとカチンボ
三 都市近郊の山仕事
1 切山の柴
2 天王の割木と枝木
3 天若のセンバ
4 天若の植林の技術
四 狩猟の民俗技術
1 人と猪の生態学
2 猪の集団猟
3 単独の猪猟
4 猪の罠猟
5 猪除け対策
6 猪の資源利用の民俗
7 田山の狩猟
五 村と都市をつなぐ木津川の舟運
1 木津川の舟運
2 木津川を下る金毘羅樽
Ⅵ 家と地域の信仰造形
一 住まい秩序
1 地域の信仰造形
2 住まいの信仰造形
3 屋根裏の信仰造形
二 村の境界と信仰造形
1 畿内のカンジョウナワ
2 「カンジョウ」の意味
3 カンジョウナワの複合性
三 境界呪物としてのカンジョウナワ
1 『日本常民生活絵引』
2 カンジョウナワ
四 カンジョウナワの民俗誌
Ⅶ 記憶を伝える装置
一 小さな博物館を読む
1 南山城の民具施設
2 京都府の民具施設
二 南山城の暮らしのリズム
三 現代に生きる年中行事
1 山城町の正月と盆行事
2 山城町の農耕儀礼と暮らし
3 鹿背山の砂まきと虫送り
4 切山のサビラキ
四 南山城の人生儀礼
1 現代の峰入り修行
2 人生儀礼と石
五 石が伝える記憶
1 石の信仰造形
2 石と暮らし
あとがき
初出資料一覧
【著者プロフィール】
印南 敏秀(いんなみ としひで)
1952年 愛媛県新居浜市に生まれる
武蔵野美術大学卒業後、日本観光文化研究所所員、京都府立山城郷土資料館技師
愛知大学助教授を経て、愛知大学教授、日本民具学会・日本生活学会理事
〔主要著書〕
『石造物』『石風呂民俗誌―もう一つの入浴文化の系譜』『島の生活誌』『共同浴の世界』『雲南の生活と技術』(共著)『四川の伝統文化と生活技術』(共著)『三河湾の環境とくらし』(編著)



